芙蓉塾のページでは一般の人では聞き慣れない、わからない不動産の専門用語や豆知識などを芙蓉らしくわかりやすく説明していきます。見て頂ければ目からウロコの情報や不動産の面白い仕組みがわかると思います。
あまりいいイメージの無い言葉ですが不動産開発には不可欠な用語です。
皆さんは『地上げ』という言葉にどのようなイメージを持っていますか?
一般的なイメージでは「ヤ〇ザ」とか、「“そのような方”に土地を取られる」とか、何となくそんな怖いイメージが定着していませんか?
なかには土地の値段を釣り上げる様な行為と勘違いしている人も少なくありませんがそれも違います。実は地上げとは列記とした不動産用語で、元々変な意味ではありません。なんなら「地上げ」とは不動産開発における一番最初の段階で、必要不可欠となる作業なのです!
じゃあそもそも『地上げ』ってなんなのよ?
というそこのあなた!その質問に答えさせて頂きます。
ここは単純明快に行きましょう。そもそも地上げとは『土地を買い上げること』です!
…という風にうっせぇわなんて怒られてしまいそうなので、やっぱり具体的に説明致します…。
立てればそりゃ見る人がいますから、それだけで広告になるので、中には看板を立てるだけで「なんにも営業しない」なんて業者もいますので要注意です。詳しくは芙蓉塾第8巻不動産仲介業者の裏話にも掲載しておりますので是非ともそちらもご覧下さい。
※尚、芙蓉は逆に自己所有物件が約90%ですので、看板を見たら「多分芙蓉が所有しているな」と思われても結構です。
脱線してしまいましたので、話を元に戻しましょう。
家を建てたいから土地を探しているけど条件の良い土地がなかなかない。「あそこの土地なら空いてるなぁ」「ここの土地を売ってくれたらベストだなぁ」なんて考えているけど看板も立っていないし誰が持っているかもわからない…。こんな土地たくさんありますよね?
このような土地を買うための場合みなさんならどうしますか?もし自分で動こうとした場合、みなさんだったらまず土地の地主さんを”調べて”、その地主さんの家に”行って”、「売ってくれませんか」と”聞いて”購入しますよね?
これが『地上げ』というものなんです!
つまりは「建築用地を確保するために地主や借家人と交渉して土地を買収する行為」といったことなんです。
地上げという行為については皆さんある程度はご理解されたのかと思います。
しかし、地上げにも様々な背景によって行われる地上げがあります。ここではそれについて説明していきます。
- 一般的な建築のための地上げ
- 宅地分譲等のための開発行為
- 土地区画整理事業
- 道路拡幅や計画道路のための用地買収
- 市街化再開発事業
- 一般的な建築のための地上げ
これは今回説明した典型例で、目的としては「家を建てる」「アパートを建てる」「店舗を建てる」などといった、基本的には小規模の目的によって行われる地上げのことを指しています。その他に例えば家の隣の使っていない土地を「駐車場や畑に使いたい」や道路に接道していないためにその土地を活かすために「接道部分だけを一部購入させてもらう」といった場合もあります。
この場合一般的に地上げに絡むのは個人や一般企業などが対象であり、双方の意思が合意すれば一般的な不動産売買契約で成立します。
- 宅地分譲等のための開発行為
- 土地区画整理事業
- 道路拡幅や計画道路のための用地買収
- 市街化再開発事業
土地区画整理事業は「面(土地の所有権)」で行われますが、市街地再開発事業は「空間(区分所有権)」で行われます。
そんなときのための皆様方のために、微力ながらお力になれれば、参考にして頂ければと思います。
地上げの巻 ~完~
市街化調整でも家が建てられる裏ワザの一つです。
皆さんがお住まいの土地は大きく分けて下記の3つの種類があります。
- 市街化区域
- 市街化調整区域
- 非線引き区域(上記のどちらとも定められていない区域)
恐らく皆さんがお住まいの地区に該当する可能性が一番高いのが市街化区域だと思います。
それもそのはず、市街化調整区域では原則として住宅やアパート、マンションなど建物全般が立てられない区域と定められているからです。
対して市街化区域は誰でも家が建てられる区域です。ただし市街化調整区域の土地と比べてお値段もグッと高くなります。
「それなら、家を建てるなら市街化区域の土地を買わなきゃダメじゃないか」・・・とお思いの方もいらっしゃると思いますが、実は・・・条件さえ満たせば市街化調整区域でも住宅が建てられる可能性があるオトクな特例が存在しますのでご紹介させて頂きます。
10年特例制度はなぜお得なのでしょうか?・・・答えは簡単!
市街化調整で家が建てられるため、土地の取得費用が抑えられるからです。実はこの制度は意外や意外で、農家さん達の利便性を考えてのものでした。蛇足になるのでそれについては割愛しますが、うまい話にはもちろん条件があります。ただでさえ市街化が抑制されている市街化調整区域ですので条件もそれなりなのです。
この条件を見れば10年特例という名前の由来がすぐわかりますね。長い間、その地域に定住されていらっしゃった方が受けられる恩恵と考えていいでしょう。ただ、こういった法令の文章は我々不動産業者が読んでも「?」となってしまう堅苦しい文章が多いので、境遇の①~③について詳しく説明します。
①建築予定の土地が存在する大字または隣接大字に10年以上生活していた方
②区域確定前に建築予定の土地が存在する大字内また隣接大字に本籍もしくは住所を置いていた方
自治体名 | 区域確定日 |
---|---|
つくば市 | 昭和48年12月 |
取手市 | 昭和45年7月 |
龍ケ崎市 | 昭和45年11月 |
土浦市 | 昭和46年3月 |
阿見町 | 昭和46年3月 |
つくばみらい市 | 昭和45年7月 |
昭和54年10月 | |
水戸市 | 昭和46年3月 |
取手市 | 昭和45年7月 |
取手市 | 昭和45年7月 |
③②に該当する2親等以内の血族または1親等の姻族がいる方
- 建築予定の面積が200㎡以上500㎡未満であること(建築面積は200㎡以下)
- 既存の集落の中に存在し、70m未満の敷地間隔で40戸以上の建築物が存在すること(40戸連坦)
- ご本人様が居住する一戸建て住宅があること
掻い摘んだ情報になりますが、オトクな特例情報としては以上になります。
住宅建築用地をお探しの方ならお分かりの通り、土地の価格はこのようになります。
10年特例と並んで市街化調整でも家が建てられる裏ワザの一つです。
おおまかな内容としては、10年特例制度と同様に市街化調整区域に住居を建築できるということで、そして何より市街化調整区域であっても、あらかじめ指定された区域内の土地であれば建築主の境遇や状況を問うことなく、どなたでも住宅を中心とした都市計画法の許可(建築)が可能となるものとされており、10年特例制度よりも建築主様に対する条件が緩いので住宅の建築がしやすいと言えます。それでは早速建築するための条件を見てみましょう。
なんと前述の通り建築主様の条件はありません。これが事細か建築主様の境遇や現況にも条件が付いていた10年特例制度との大きな違いです。次に土地の条件を見てみましょう。
- 各地方自治体の定めた指定区域内の土地であること
- 建築予定の面積が300㎡以上であること(建物の高さは10mまで)
10年特例制度と比べての大きな違いは区域指定制度が利用できるエリアは各地方自治体が定めている所です。また、区域指定制度で定められたエリアは比較的市街化区域から近いエリアも多く、物件によっては利便性にも優れたものも存在します。その上、誰でも住宅が建てられる市街化区域に存在する戸建用地よりも比較的安価になりやすいので、土地の取得費用を抑えることも見込めるかもしれません。ここで両制度の物件と市街化区域の物件の3つを比較してみましょう。あくまで担当者の正直な感想になりますので、一個人の意見程度と受け取って頂けると幸いです。
該当制度 | - | 区域指定制度 | 10年特例制度 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
都市計画 | 市街化区域 | 市街化調整区域 | 市街化調整区域 | |||
取得費用 | △ | 誰でも家を建てられることもあり、費用は高い | △ | 必要面積が定められている為、費用がかさむ場合もあり | ◎ | 住宅を建てられる方が限られるが、費用が抑えられることが多い |
土地面積 | △ | 面積が比較的小さくなりやすく、大きい場合は費用がかさむ | ◎ | 300㎡以上が条件の為、庭や駐車スペースにも困らない | ◎ | 住宅を建てられる方が限られるが、費用が抑えられることが多い |
周辺環境 | ◎ | 市街化区域の名前の通り市街地なので利便性に長ける | ○ | 比較的市街化区域の近隣が多い | △ | 郊外である場合が多く、比較的利便性が悪い |
自然環境 | △ | 市街化に開発されているので、都会の場合自然が少ない場合も | ○ | 市街化区域と郊外の中間に位置しやすい | ◎ | 郊外である場合が多いため、自然豊かで静かな環境が多い |
設置条件 | ◎ | 上下水道、都市ガスが整備されているエリアが多い | ○ | 市街化区域の近隣物件も多いため、既存ライフラインを利用できる場合も | △ | インフラが整備されている場合が多く、要別途工事の場合も |
もちろん物件によって異なる場合は多々あります。ただ、おおまかに両制度を比べた場合の大きな差として見えるのは一番大事な費用面についてです。区域指定制度は必要は土地面積も300㎡(約90.8坪)と従来ある戸建用地よりも大きな土地面積を要します。その上、条件が合う方でなければ住宅が建築できない10年特例制度と比べて幅広い方が住宅を建築するチャンスがあるので、土地の値段も若干高くなり、取得費用が掛かる可能性は高くなります。ただし、面積にもよりますが、市街化区域で土地を購入するより取得費用を抑えることははできるはずです。
工事中
由来を知るとビックリする内容もあるかもしれません…
― みなさんはなんて地名に住んでいますか? ―
まず、
簡単に住所の構造についてお教えします。
これはとある町の昔の住所ですが、これを分割するとこのような形になります。都会生まれの方はあまり馴染みがないものもあるかもしれませんが、これがよくある田舎の住所表記になります。
①の都道府県はどこの誰にも付いている住所になりますが、②の郡は原則として町・村の頭に付いてくるものです。東京などにある区や市には郡は付きません。そしてこの後にくる④大字の後の⑤字名に関しては田舎の方でないとあまり馴染みがないかもしれません。これらについてはこの後語っていきます。
名称 | 特徴 | 例 |
---|---|---|
支 庁 | 北海道のみにありますが、一般的にはあまり利用されません。本州等にはありません。 | 石狩支庁 十勝支庁など |
特別区 | 政令指定都市とは異なり、「市」と同じ扱いになります。東京23区など一部の首都圏に存在します。 | 千代田区 葛飾区など |
市 | 日本全国であります。ほとんどの方々が市に在住の方が多いです。 | 取手市 つくば市など |
郡 | 「町村」の場合にのみ存在します。 ※東京都島嶼部のみ郡はありません。 |
北相馬郡 那珂郡など |
町村区 | 基本的に「郡」とセットになります。市よりちょっと田舎…かも… | 利根町 益子町など |
大 字 | 区市町村の後にある地名になります。丁番などもこれらに含まれます。 | 片町 若柴町 春日一丁目など |
小 字 | 田舎ならではの小字です。昔の地名や土地土地の名称や歴史を垣間見えることも…。 | 裏畑 屋敷通 新田 福田坪など |
地 番 | よくある数字の番地です。 | 330番地1など |
上記表の中でも北海道の「支庁」は本州などでいう郡のさらに大きいくくりのものになりますが、道民もあまり馴染みがないだとか…。「特別区」は無論東京23区などザ・都会と思っていただければ幸いです。
「郡」は田舎の証拠!町や村の頭には基本的に郡が付きます。また、どこにもある「市」ですが50万人以上の人口を超えると「政令指定都市」となり、市のなかに区が出来るようになります。これを「行政区」といいます。例でいうと千葉市の花見川区や仙台市の太白区などがありますので、住所表記としては千葉県花見川区■■〇丁目のように市の後ろに区が入るような表記になります。
地名はもちろんテキトーに作られている訳ではありません。どれがホントか嘘かわからないような色々な由来があります。
もちろん、茨城県にも様々な由来があるのです。
まず「茨城」の名称自体は『常陸国(ひたちのくに)風土記』までさかのぼり、そのなかでは常陸国成立以前に置かれた6つのクニ【新治・筑波・茨城・那賀・久慈・多珂】の1つとしてあり、常陸国の成立に際して、この茨城国を踏襲して成立したのが茨城郡であるとされています。
肝心の由来ですが「黒坂命(くろさかのみこと)」という人が、古くからこの地方に住んでいた朝廷に従わない豪族を茨(いばら)を使って退治した。 または、その住みかを茨でふさいで退治した。はたまた、城に茨でバリケードを作った城を築いた・・・という話が書かれています。
昔のお話なので何がデタラメなのかわかりませんが、漢字も茨城を大阪と同じ「茨木」と表記していたり、ジッサイなにが一番正しいのか今はわかりません。
ただ、余談ですがこれだけは言っておきたいのは
茨城県民は県民SHOWで言うほど、いばら『き』だとか『ぎ』だとか気にしていません!
なんならいうと私個人も、いばら『ぎ』と言うことも全然ありますし、
田舎のジイ・バアに至ってはほとんど読み方は『いばらぎ』なんではないかと思ってたりもしてます。なので某番組ファンの皆様、本当に気にしないでください。地元民はイチイチ訂正しませんし、もはやそのやり取りはネタの域に達しています。
もし訂正してくる茨城県民がいたときは、コイツはエセ茨城県民だと思って頂いて結構です。
※当該HPは筆者の独断と偏見のカタマリで出来てます。スルーしてください。
みなさん茨城の話でざっとの地名が出来た流れはご理解いただけたものかと思います。
しかし、これを逆手に取ると地名の中には恐ろしいヒストリーが隠されている場合があります。これからが本番です、説明致します。
※ちなみに龍ケ崎市は「かっこいい地名ランキング」1位(2021)に選出されています!
当時死者が放置され、葬られていた山がのちの衣笠山となったと言われています。要は「遺体がたくさん置いてあった地」と直訳も出来ることになります。
くどい様で諸説ありますが、崖や急な斜面の山が多いことから土地が「欠ける」から来ていると言われていますので、なかなかリスキーな可能性があります。全国的に「柿」が入る地名は多いのですが、山の多い地域での「柿〇」は、ほぼ由来はこれで間違いないかもしれません。
当然ながら水が多い地質ということで「地盤が緩い」と言われていますので、液状化や沼地が多いということが言えます。
ホームページの開設を検討している不動産関連会社様はご参考までに。
【参考サイト】https://www.domain-ac.net/
.homes .house
どちらも意味・読み方ともに浸透している英単語なので、ホームページアドレスに取り入れれば不動産関連のホームページだと認識してもらいやすくなります。社名に「ホームズ」や「ハウス」が付いている会社様には特にオススメです。
.realestate
不動産を意味する英単語で、読み方は「リアルエステート」です。社名に「不動産」が付いていればオススメですが、意味・読み方ともに一般的に浸透しているとは言えません。同業他社向けにサービスを展開する会社様や、ドメインで個性を出したい不動産会社様にオススメです。
.builders .construction
どちらも建設関連の英単語です。前者の意味は建設業者で、読み方は「ビルダーズ」です。後者の意味は建設・施工・工事などで、読み方は「コンストラクション」です。建設関連会社様に適したドメインで、より業務内容に合った方を選ぶのがオススメです。
上記の参考サイトでは、サイトの運営目的に合わせたドメインの選び方など基礎的な事から、サイトテーマに合う個性的なドメインを分かりやすくまとめています。
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